IMABARI LIFE 今治レポートVol.6|<第三回 大三島〜おみやげ篇>自転車に乗って、しまなみ海道の風になる。

神様の島で、
聖なるパワーを充電する。

ここまでのルート

大島・伯方島で食べまくったノッてるガールズの作道さんと渡辺さんは、大三島に渡りました。ここは神様の島と呼ばれ、瀬戸内海で源平合戦が繰り広げられたとき、源氏や平氏が参拝したという大山祇神社があることでも有名な島。後ほど行ってみましょうか。

有機栽培のリモンチェッロと、
ここでしか買えないレモン雑貨

自転車で走っていると、きらきらと気持ちの良い午後の光に包まれます。ちょっと小道を入ってみると、なんだかまたもや可愛いお店が。

ガラッと開けると、そこには、レモン、レモン、レモン…。レモンの雑貨やアクセサリーが、これでもか!と並んでいます。

「きゃー可愛い!」
入るなり、テンションMAXになる作道さん。リモーネって書いてあったけど、レモンのお店なんでしょうか。
「はい。夫婦でレモンを栽培して、リモンチェッロなどの飲み物を作っているんです。雑貨は私が好きで売っているんですけど」(リモーネオーナー山﨑知子さん)

確かに、お店にはリモンチェッロやライムチェッロなどの飲み物が売られています。しかもこれは100%自家農園のオーガニックな素材で作っているのだとか。

「国産のレモンで、有機農法で作っているリモンチェッロは珍しいと思います」
聞けば、山崎さん夫妻も元は関東の方なのですが、「不便なところに憧れがあって」2008年にこちらに移住。有機JAS認定も取得しているというそのリモンチェッロ、スタッフがお土産に買って帰りましたが、確かにイタリアンのお店などで飲むリモンチェッロよりもとっても自然で素朴な味がしました。ファンも多いらしく、リモーネのWEBサイトでも購入できます(文末のURL参照)。

一方、雑貨選びに夢中になっている作道さん。
「こんなにレモンのグッズが揃っているなんて始めて見ました。しかも全部可愛い!」
確かに、この品揃えはすごいです。これはどこから買い付けしているんですか?
「イタリアに行って買い付けているものもあるんですが、オリジナルもかなりあります。島の作家さんとコラボして作ったものとかも」
これ、オリジナルなんですか? 可愛いものばかりなのは、山﨑さんのセンスがいいからなのでしょうか。
「ただ好きなだけですよ。お酒造りの方もあるので、もう毎日大変で、倒れそうになってます(笑)」
通販サイトでは、お酒は売っていますが雑貨はないらしく、お店に訪れた方だけのお楽しみなんだとか。大三島に行く際は、ぜひ寄ってみてくださいね。

山﨑さん自らデザインしたレモン絞り器

山﨑さん自らデザインしたレモン絞り器

島や近隣の作家さんとコラボしている商品も

島や近隣の作家さんとコラボしている商品も

源氏や平家も祈った聖地で、
自転車のお守りをゲットする。

お土産を買い込み、女子ゴコロもすっかり満たした2人。では、日が暮れないうちに、大山祇神社で参拝しましょうか。

大山祇神社。ここは、伊予国の一宮で、全国の山祇神社、三島神社の総本社。しまなみ海道の中でも有名なパワースポットです。かつては、源平をはじめとする多くの武将が武運を祈ったというこの神社には、国宝や重要文化財に指定された武具や甲冑の8割が納められていることでも知られています。その頃の武士たちは、ここのお守りを兜につけていたのだとか。
「その流れで、ここにはヘルメットにつけるお守りがあるんです。私もつけています」
と、作道さんが見せてくれたお守りは、とても小さくて、細長いヘルメットサイズ。なるほど。

「ここはサイクリストの聖地って言われてますからね。私ももちろん何回も来ています」(渡邊)
かつては戦場での安全を祈っていたこの神社、現在は交通安全や操業安全を願う人が多いのだそうです。サイクリストにとって嬉しいのは、とても広い自転車置き場があること。さすが「聖地」です。

鳥居をくぐり、緑の中の広い道を通って本殿へ。すでに、なんだかすごくいい気が巡っている感じがします。ここの名物は、樹齢2600年の楠。天然記念物に指定されているご神木。2人と比べてみると、大きさがわかるでしょうか。

これだけ大きなご神木ですが、木の周りを息を止めて3周すると願いが叶う、という言い伝えがあるそうです。肺活量のある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

お参りを済ませ、なんだか清々しい気持ちになれた2人。さて、この後どうしましょうか?
近くにスパ施設があったり、美味しそうな海鮮丼のお店があったりしますが…。

「でもまだちょっと夕食には早いので、もう少し走りません?」(渡邊)
さすがノッてるガールズ。まだ疲れを癒す気分ではないみたいですね。
そこで、2人が目指したのは、大三島の端の伊東豊雄建築ミュージアム。そう。大島「石のカフェ」を監修した世界的建築家・伊東豊雄さんの施設です。

伊東豊雄建築ミュージアム。

今治市 伊東豊雄建築ミュージアム。

わあ。さすが、変わった建物ですね。このミュージアムでは、伊東さんが手がけている「新しいライフスタイルを大三島から考えるプロジェクト」の進行状況が展示されています。大三島でワインを作ったり、小学校をリノベーションしてホテルをつくったり、はたまた電動モビリティを作って環境に優しく、かつ暮らしやすい環境を作ったり、様々な角度から、この島の美しさや良さを生かしながら進化させていく様々な試みが同時進行していたのです。なんて素敵なプロジェクトでしょう。ぜひまたゆっくり取材させてください、と、IMABARI LIFE編集部からご挨拶しました。

夢中でミュージアムを見ているうちに、日が暮れて来ました。外へ出ると、美しい夕日が。

きれい!! 来た甲斐がありましたね。しばし夕陽を眺める2人。
完全に暗くなって来たときに、渡邊さんがポツリ。
「お腹すいた…」
そこで大山祇神社の近くまで戻り、喜船というお店へ。

ここでのオススメは、特上海鮮丼。もちろん、それをいただきます!!

近海で採れたお魚を、自家製のタレにさっとくぐらせた海鮮丼。

近海で採れたお魚を、自家製のタレにさっとくぐらせた特上海鮮丼。

「美味しいです。お魚がプリップリです」(渡邊)
「ウニが甘くて美味しい! 私、ウニ好きなんですけど、これはかなり満足です」(作道)
と口々に言う2人。
「今治の魚は、身がしまっているんですよね。スーパーで買った魚まで美味しいと、県外の人がよく驚いています」(作道)
荒海に揉まれて美味しくなった魚。一日のご褒美にふさわしいですね。

今治タオル本店で、お土産を買って帰ろう。

ちなみに、2人のコースにはスケジュール的に入りませんでしたが、大山祇神社の近くにはスパ施設もあって、ここで汗を流していくサイクリストも多いそうです。神社→マーレ・グラッシア→喜船というコースも魅力的ですね。心も体も清められそうです。

帰りは車にピックアップしてもらうか、まだまだ元気な方は、大三島に一泊して、翌日違うコースで帰るのも楽しいかもしれません。フェリーでお帰りの方は、最終便の時間が早めなので気をつけて。

マーレ・グラッシア大三島の展望風呂

マーレ・グラッシア大三島の展望風呂

また、今治のおみやげを買うなら、やっぱり今治タオル、と言わせてください。本店は18:00までの営業なので、2人は翌日に寄って買い物しました。2017年にリニューアルして、今治の新名所としても人気の場所なのでぜひお立ち寄りくださいね。

これにします!と作道さん。

これにします!と作道さん。

そんなわけで、ゆるゆるサイクリングと言いながら、結果的にけっこう時間をかけて巡ったしまなみ海道。でもこれはまだまだほんの一部にすぎません。とりあえず一度、今治に走りに来てみませんか?

ノッてるガールズの作道さん、渡邊さん、どうもおつかれさまでした。

大三島リモーネ

:〒794-1404 愛媛県今治市上浦町瀬戸2342
電話番号:0897-87-2131
営業時間:11:00 ~ 17:00頃まで

:(3~11月)火曜日・金曜日(12~2月)火曜日・金曜日・水曜日
http://www.limone2.com

喜船

:〒794-1304 愛媛県今治市大三島町宮浦9119-9
電話番号:0897-82-0058
営業時間:11:30 ~ 15:00 / 17:00 ~ 21:00
https://www.oomisima.com

今治市伊東豊雄建築ミュージアム

:〒794-1308 愛媛県今治市大三島町浦戸2418 [ MAP ]
電話番号:0897-74-7220

FAX

:0897-74-7225
営業時間:9:00 ~ 17:00

:月曜日(祝日の場合は原則翌日振替)、年末(12/27~12/31)

マーレ・グラッシア大三島

:〒794-1304 愛媛県今治市大三島町宮浦5902
電話番号:0897-82-0100
営業時間:10:00 ~ 20:00(札止め19:30)

※平成30年4月1日から変更

:水曜日、2月第1火~木曜日

今治タオル 本店

:〒794-0033 愛媛県今治市東門町5丁目14番3号 [ MAP ]
電話番号:0898-34-3486

FAX

:0898-34-3486
営業時間:9:00 ~ 18:00

:年末年始を除き、年中無休

IMABARI LIFE 今治レポートVol.6|<第二回 大島〜伯方島篇>自転車に乗って、しまなみ海道の風になる。

手造り建築のカフェで、
美味しいごはんを食べまくる。

ここまでのルート

さて、サンライズ糸山から来島海峡大橋を通って、無事大島へ渡った2人。
ここ大島は、約42k㎡ほどの島。



ろう

さん

という山が、絶景スポットとして有名らしいですね。サクッと行ってみましょうか?

「いやいや、サクッとって…。亀老山への坂道はかなりキツイですよ。私は遠慮しておきます(笑)」(作道)

あ、そうでしたか。 作道さんによると「初心者が亀老山を登るのは難しいので…かなり体力のある方か、普段から乗っているサイクリストでしまなみの絶景を楽しみたい方にオススメです」とのこと。とはいえ、せっかくの絶景スポットなので、亀老山にはスタッフが車で行って撮影してまいりました。

亀老山から見た来島海峡大橋

神々しいほど美しい景色が

神々しいほど美しい景色が

確かに素晴らしい景色です! この亀老山の頂上には、車ならほんの10分ほどで行くことができます。展望台もあるので、ここだけ車に自転車を積んで行く手もありますよ。

みかん畑の先に現れた
異国の童話のような一軒家。

一方、ノッてるガールズの2人は大島をぐるっとサイクリング。みかん畑が広がる道を走ります。なんだか癒されますね。

するとその先に、小さな西洋風の古民家が。
なんでしょう、このお庭の広さ。なんでしょう、このセンスの良さ。まるで日本じゃないような。ここだけ物語の世界に迷い込んだような世界観です。

ここは、女性オーナー渡辺祐子さんの営むカフェ「友浦サイト」。
ご主人はカナダ人で、渡辺さんと結婚して今治を訪れたときに、海と島が見えるこの地に感銘を受け、移住を決意。渡辺さんのご実家の親戚づきあいのあたたかさにも感動して、自分の子はこんな場所で育てたいと思ったことも理由のひとつなのだとか。さらに移住してからしばらくして、この土地と出会った渡辺さんが、カフェを始めました。
「荒れ地だったのを、更地にするところから始めました。
都会の街にはないカフェをやりたかったので、庭を広くしたかったんです」

古い家を壊すときの廃材を近所からもらって来たりして、友達の協力やアドバイスをもらいながら、自分たちで少しずつリノベーション。1年以上もかかったそうです。ここが日本家屋だったなんて、いまとなっては全く想像もつきませんね。

さて、ランチをいただきましょう。とってもオシャレで美味しそうなサザエのパスタが運ばれてきました。

このサザエの殻の中にはバジルソースでマリネしたサザエが、またパスタにはフレッシュなサザエが入っています。
「磯の香りがします。この海草、ワカメでしょうか? 美味しい!」(作道)

一方、こちらはスタッフが撮影の合間に軽く食べようと注文した「卵かけごはん膳」。あれれ、かなりゴージャスです。

ふわっふわのメレンゲがご飯の上に乗り、そのなかに卵の黄身が。これが卵かけごはん?
「これは最近始めたメニューで、島で採れた卵を使っています。この卵と出会って、どうにかいいメニューができないかとずっと考えていたんですが、あるときお菓子のメレンゲを見て『これよ!』ってひらめいたんです」

他にも、一週間煮込んだカレーや、自家焙煎のコーヒーなど、ひとつひとつのメニューがとてもこだわって作られているお店でした。

大島石のカフェで食べる
素朴な味のパンケーキ。

さて、友浦サイトを出てゆるゆると走っていると、またすぐ近くに、もう一軒素敵なお店を発見。317号線沿いの『石のカフェ』。その名の通り、床面に大きな石の敷き詰められた建築が印象的です。

玄関の石は、大きいものだと6mもの深さがあるとか。

玄関の石は幅6m、大きいものだと深さが1mもあるとか。

この石は、この大島で採れた大島石。そしてここの設計は、なんと世界的建築家の伊東豊雄さんなのです。伊東さんは、2011年、この近くの大三島に今治市伊東豊雄建築ミュージアムを開館し「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」を進行中。実は今治にゆかりの深い方なのですね。

「家業が採石業を営んでいるのですが、大島石の良さをもっと知ってほしいという思いがあって。それで、NPO活動で繋がっていた伊東さんに、ここの設計を依頼したんです」

と話していただいたのは、この石のカフェのオーナー矢野摩奈さん。施工は、大工さんに一部入ってもらっただけで、全部自分たちで建築。近所の人にも協力してもらったりして1年くらいかかったそう。なんだかさっきも同じような話を聞いたような…。島の人たちはDIY好きなのでしょうか。それにしても、こちらも自分たちで建てたとは思えない素敵さです。

石だけではなく木のぬくもりにホッとする店内

石だけではなく木のぬくもりにホッとする店内

ここの名物は、オリジナルのパンケーキ。先ほどランチを食べたばかりですが、せっかくなのでみんなでシェアしましょうか。パンケーキは注文を受けてから粉を混ぜ始めるので、20分ほどかかります。お店のオススメは、これまた人気メニューの濃厚なソフトクリームをつける食べ方。甘さ控えめなパンケーキの素朴な味と、ソフトクリームの濃厚なマッチングが、絶妙な味わいでした。

オリジナルのパンケーキ

海の見えるテラスで食べる
洋菓子屋さんのパフェ。

さて、お腹も満たしたところで、2人は再び自転車に乗り、伯方島へ向かいます。伯方島といえば、塩づくりが盛んなことでも有名で、「伯方の塩」は全国のスーパーで売っているほどおなじみの銘柄。また、海運業と造船の島でもあります。つまり他の島々と同様、海とともに生きている島なのですね。そしてその海が、とても綺麗に見えるカフェを見つけました。

ここは「Patisserie T’s Cafe玉屋」。お店の奥のテラスから、しまなみの海が広がります。
この景観は、なかなか都会では得られません。

「先代は和菓子屋だったんですが、違うことをやってみたいと思って洋菓子店を始めました。ここはもともとうちが持っていた土地だったんですが、松山の女性設計士の方にお願いして、このカフェを建てました。窓を大きくしたり、床面を70cm上げたり、海を美しく見るための設計になってます」
と語るのは、オーナーパティシエ・国貞さん。

「パティシエっていうか…ただの洋菓子屋のオヤジですよ」
と照れる国貞さんですが、聞けばここは広島や東京からもわざわざ訪ねてくるほどの人気店なのだそうです。

ちなみにお店に入ってからずっと「パフェが食べたい…」と言い続けている渡邊さん。でも、さっきランチやパンケーキを食べたばかりですよね? パフェなんて食べられますか?
「食べられます(きっぱり)」(渡邊)
さすがノッてるガールズ…。作道さんも、イチゴのタルトを注文しました。やっぱり自転車ってお腹空くんですね。

パティシエがその日の気分でつくるフルーツのパフェ

パティシエがその日の気分でつくるフルーツのパフェ

地産のイチゴをふんだんに使ったタルト

地産のイチゴをふんだんに使ったタルト

一口食べて、びっくり。美味しい!! このパフェ、このケーキ、どうしてこんなに美味しいんですか?
「別に、特段どうってことないですよ。腕ですかね?(笑)」
謙遜してるのか自慢してるのかわからない国貞さんでしたが、しつこく聞いてみると、少しずつこだわりを語ってくださいました。
「カフェのパフェではなくて洋菓子屋の作るパフェにしたかったんです。生クリームが美味しくないと後味がこんなによくならない。チョコレートも、バローナという、ジャンポールエヴァンも使っているメーカーから取り寄せた、とてもいいものを使っています中にカリカリしたパールクラックラントいうチョコレートが入っているので食感も楽しめるようになってます。フルーツもとてもこだわって選んでいます」
ひとつひとつの素材のクオリティと技術の高さが合わさって、こんなに美味しいスイーツができるんですね。

ちなみに
「初心者の方にはここまでのコース(サンライズ糸山〜大島〜伯方島)の往復くらいがちょうどいいかもしれません」(作道)
とのこと。
しかしスイーツ欲も満たしたパワフルな2人は、もう少し先の大三島へ向かいます。

(<第三回 大三島〜おみやげ篇>へつづく)

友浦サイト

:〒794-2204
愛媛県今治市宮窪町友浦664-2
電話番号:090-1177-3545
営業時間:11:00 ~ 16:00

:月曜日・火曜日(不定休あり)
http://tomoura.com

石のカフェ

:〒794-2203
愛媛県今治市宮窪町宮窪5216-8
電話番号:0897-72-9253
営業時間:10:00 ~ 17:00(L.O. 16:30)

:毎週木・金曜日、年末年始。
https://www.facebook.com/ishinocafe/

Patisserie T’s Cafe玉屋

〒794-2301
愛媛県今治市伯方町有津甲2328
電話番号:0897-72-0343
営業時間:10:00 ~ 18:00(L.O.17:30)
http://tamayacafe.exblog.jp

IMABARI LIFE 今治レポートVol.6|<準備〜来島海峡大橋篇>自転車に乗って、しまなみ海道の風になる。

自転車に乗って、
しまなみ海道の風になる。

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今治駅周辺で手に入る
しまなみサイクリング情報

愛媛県・今治と広島県・尾道を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」。全長約70kmのサイクリングコースは、日本初の海峡を横断できる自転車道。サイクリストの聖地として、盛り上がりを見せています。以前、このIMABARI LIFEでも、サイクリングイベント「サイクリングしまなみ2016」をご紹介させていただきました。

しまなみ海道サイクリングの魅力は、初心者からプロライダーまで、いろんな楽しみ方ができること。
そこで今回は、「ちょっとゆるめ」のしまなみ海道を知りたい!ということで、地元のサイクリスト女子と一緒に、のんびりしまなみ海道をまわってみることにしました。

今回行く予定のコース

同行するサイクリストは、このお2人。

一人目は、フリーアナウンサーの作道泰子(さくどうたいこ・写真左)さん。
松山市出身の作道さんは、愛媛では誰もが知っているという著名なアナウンサー。番組きっかけで自転車に乗り始めて、もう4年半以上乗っているというサイクリストでもあります。「ノッてる!ガールズEHIME」という愛媛県のサイクル女子ユニットのリーダーも務め、愛媛の自転車ライフを盛り上げるために、日々PR活動をしているのだとか。
実はこのIMABARI LIFEで、FC今治の岡田オーナー・佐藤可士和さん・近藤前理事長のトークショーのときも、この作道さんに司会していただいたというご縁もあります。

もう一人は、そのノッてる!ガールズのメンバー・渡邊愛羅(わたなべあいら・写真右)さん。
「彼氏が自転車好きだったのでそれに影響されて自転車をはじめました」
と、可愛らしく笑う渡邊さんですが、じゃあわりと初心者?と思いきや、
「最初は初心者だったんですけど、あまりに自転車にハマってしまって、いまではトライアスロンも始めちゃいました。最近は毎週末トレーニングのために走ってます」
えーと、なんだかパワフルなメンバーが集まってしまいましたが、このロケ、ゆるゆるサイクリング企画だったはずじゃ…。と、とりあえずコースを決めましょうか。

サイクリング前日、一行は、今治駅前にある『ゲストハウス シクロの家』へ。

今治駅を出てすぐのところにあるシクロの家。個性的な外観。

今治駅を出てすぐのところにあるゲストハウス シクロの家。個性的な外観。

ここは、サイクリストの案内所ともいうべき場所。自転車まちづくりに取り組むNPO法人シクロツーリズムしまなみが運営しており、宿泊施設の他、Tシャツや自転車グッズを購入できたり、地産食材を使ったドリンクを楽しめるカフェがあったり、旅の資料や情報が充実しています。自転車のセルフメンテナンスができる「メンテナンスルーム」も備わっています。「しまなみ海道でサイクリングしたいけど、何から始めたらいいのかわからない」という人は、とりあえずここに寄ればOK、というありがたい施設なのです。

店内にはTシャツやタオルなど、サイクリストに必要なグッズも販売。

店内にはTシャツやタオルなど、サイクリストに必要なグッズも販売。

今治タオルのシクロの家のコラボした自転車用ガーゼタオル。薄くて軽くて、首に巻いても頭に巻いてもOK。

今治タオルとコラボしたシクロオリジナル・ガーゼマフラー。薄くて軽くて、首に巻いても頭に巻いてもOK。

店内には、Tシャツやサコッシュなど、サイクリストのためのグッズも販売されており、今治タオルとコラボした自転車用タオルもありました。
では、我々もここでコースの相談をさせていただきましょう。

シクロの家の宇都宮さんとお話をする2人

シクロツーリズムしまなみの宇都宮さんとお話をする2人

案内してくださったのは、シクロツーリズムしまなみの起ち上げに携わり、自身もタンデム自転車世界一周を成し遂げたほどのサイクリストである宇都宮一成さん。
「しまなみ海道には、ブルーラインという推奨ルートがあるので、サイクリング初心者にはとても便利でわかりやすい。ただ、ブルーラインは確かに最短コースではあるけれど、しまなみを満喫するために必ずしも一番いいコースというわけではないですよね。その人それぞれの目的や趣向によってもオススメのコースは変わります」(宇都宮さん)

ブルーライン:愛媛県が設置したサイクリングの案内表示

ブルーライン:愛媛県が設置したサイクリングの案内表示

確かに、宇都宮さんの本を見ると、「地産地消レストランのおかあさんにパワーをもらう」とか、「ミカン畑を走るとハッピーな気分になれる」とか、ちょっとマニアックなしまなみ海道の寄り道コースが載っています。最初はブルーラインをまわったけど2回目3回目どうしよう、という人も、自分にぴったりのコースを教えてもらえるのだとか。

『しまなみ島走BOOK』宇都宮一成+シクロツーリズムしまなみ著

『しまなみ島走BOOK』宇都宮一成+シクロツーリズムしまなみ著

カフェは15時オープンなので、サイクリングに出かける前日など、事前に寄って情報を仕入れるのがオススメです。お電話やメールでも相談に乗ってくれるそうですよ。

来島海峡大橋で、
サイクリング気分を上げまくる。

さて、サイクリング当日。出発地点は「サンライズ糸山」。今治と大島を結ぶ4kmの来島海峡にかかる、世界初の3連吊り橋・来島海峡大橋の雄大な光景を一望できます。

来島海峡大橋:今治と大島を結ぶ4kmの来島海峡にかかる3つの吊り橋の総称

来島海峡大橋:今治と大島を結ぶ4kmの来島海峡にかかる3つの吊り橋の総称

この日は快晴。けれど朝早いせいもあって、ちょっと肌寒いですが、お2人はその格好で大丈夫ですか?
「いつも薄着なんで、全然平気です!」(渡邊)
さすがノッてるガールズです。

ではいよいよスタート。まずはこの来島海峡大橋を通って、大島へ向かいます。

来島海峡大橋を渡る2人。気持ち良さそう。

来島海峡大橋を渡る2人。

気持ち良さそう。

「私の友人は、この来島海峡を渡って帰るだけのコースを体験したんですが、それでもけっこうサイクリング気分が味わえた、と言っていました」(作道)

確かにここはちょっとしたカーブもあるけれど、登り坂もゆるやかで、初心者にもそんなにキツくない、かといってゆるすぎもしない、ちょうどいいコース。しかも来島海峡大橋の絶景を眺めるとかなり気分が上がるので、今治観光のついでに、ちょっとだけサイクリング気分を味わいたい、という方には、このショートコースだけでも充分楽しめそうですね。

もちろんノッてるガールズのお2人のサイクリングはそんなもんじゃ終わりません。
これから1日かけて大島から伯方島、大三島を巡ります。
(<第二回 大島〜伯方島篇>へつづく)

しまなみゲストハウス シクロの家

:〒794-0028
愛媛県今治市北宝来町1丁目1-12
電話番号:0898-35-4496
http://www.cyclonoie.com/

サンライズ糸山

:〒794-0001
愛媛県今治市砂場町2丁目8番1号
電話番号:0898-41-3196

FAX

:0898-41-3188
http://www.sunrise-itoyama.jp

今治タオル工業組合社内検定に「整経」職種を追加

プレスリリース

2018年3月16日
今治タオル工業組合

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今治タオル工業組合社内検定に「整経」職種を追加

 


 今治タオル工業組合(愛媛県今治市、理事長 井上裕基)はこのたび、厚生労働省の認定を受けて平成23 年度より実施している今治タオル工業組合社内検定に「整経」職種を追加しました。
 「整経」は、タオル製造工程において経糸をビームに揃えて巻きつけ、タオル織機にかける前の状態まで糸を加工する職種で、海外・他産地タオルとの差別化や高付加価値化のために最も重要な工程で、今回の職種追加を機に、より一層の産地技能向上や後継者育成、技能者の地位向上に力を入れていくと共に、産地技能者の最高峰であるタオルマイスター輩出に繋げたい考えです。

 今治タオル工業組合社内検定は、平成23 年11 月に厚生労働省の認定を受けて取り組んできた業界社内検定で、「今治タオル」ブランドの根幹を支える技能者の技能評価や技能継承システム構築を目指して平成23 年度~29 年度までに計7 回実施して参りました。

 第7回(平成29 年度)までは「タオル製造」職種として、タオル織機を用いてタオル生地の状態にする「製織」技能を対象に学科・実技による試験を1 級、2 級で行い、第7 回に初の女性合格者が2 級で2 名誕生するなど、業界内での認知・受検意欲が高まりつつあります。

今治タオル工業組合社内技能検定 受検者・合格者数(平成23~29 年度)

等級 受検者数 合格者数
1 級(受検資格:職務経験7 年以上等) 64 23
2 級(受検資格:職務経験2 年以上 ) 48 28

 今回の「整経」職種追加は、今後の今治タオルブランディングや海外・他産地タオルとの差別化や高付加価値化を進めていく上では整経技能の業界標準化が欠かせないとの考えのもと、愛媛県立今治高等技術専門校、愛媛県産業技術研究所繊維産業技術センター、今治市、愛媛県繊維染色工業組合(山本敏明理事長)、今治タオル技能士会(山岡浩司会長)などの協力を得て、平成26年度からシステム化に取り組んできたものです。

 「整経」は、タオル製造工程において経糸をビームに揃えて巻きつけ、タオル織機にかける前の状態まで糸を加工する職種として、織物設計書(タオルの設計図)に基づいて必要な経糸の本数・質量を計算するほか、糸の状態・加工方法やタオル織機の特性に合わせた準備を行います。

 整経業務の中で特に重視されるのが張力(テンション)ですが、職人の勘コツに依る部分が多い一方、従事者の高齢化は進んでいて、後継人材育成が求められていました。整経業務に関する知識・技能の業界標準を社内検定として体系化することで、後継人材育成や各従事者のステップアップに繋げることで、技能者の社会的地位向上やタオルマイスター輩出にも繋げたい考えです。

 平成30年3月15日付で厚生労働省より職種追加に係る承認を受け、平成30年度からは、タオル製造(製織)及びタオル製造(整経)の2職種で試験実施をしていく計画です。なお、今回の職種追加に伴い、検定名称及び職種の変更を次の通り実施しました。

 
検定名称 今治タオル工業組合社内技能検定 今治タオル工業組合社内検定
職種 タオル製造 タオル製造(製織)
タオル製造(製経)
等級 1級・ 2級 各職種 1級・ 2級

(参考)
タオルマイスター
 今治タオル工業組合では、平成20年よりタオル製造技能者の最高峰として「タオルマイスター」制度を展開し、現在は6名を叙任しています。タオルマイスターの資格要件は、「国家技能検定1級(平成13年度に廃止)もしくは社内検定1級合格者で国家技能検定1級相当と認められるもの」など5項目あり、社内検定1級合格を登竜門と位置付けています。

厚生労働省 社内検定認制度
 社内検定認定制度は、個々の企業や団体が、そこで働く労働者を対象に自主的に行っている検定制度(社内検定)のうち、一定の基準を満たしており、技能振興上奨励すべきであると認めたものを厚生労働大臣が認定する制度です。「技能の見える化・標準化」「従業員のモチベーションアップ」「知識や技能・技術の向上」「若手従業員の定着・新入社員の採用」「社内の技能評価への権威づけ」「業界内での地位向上・差異化」「顧客の評価」「広報効果・企業ブランドの向上」等が導入効果として挙げられ、3月15日現在、49企業・団体130職種が認定されています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/ability_skill/syanai/index.html

[PDFダウンロード(93.1KB)]



<本件についてのお問い合わせ>

今治タオル工業組合 事務局 担当: 武田

TEL: 0898-32-7000 FAX: 0898-32-3842  MAIL: info@itia.or.jp


 

 

IMABARI LIFE ニュースVol.4|今治タオルプロジェクト 起死回生のブランド戦略講演

台湾で開催されたセミナーで
近藤聖司前理事長が講演

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2月1日(木)、台湾の経済部中小企業処指導のもと開催されたセミナー「SMEs NEXT:中小企業他分野融合によってイノベーションを誘発」において、今治タオル工業組合の前理事長・近藤聖司氏が講演を行いました。

「今治タオルプロジェクト 起死回生のブランド戦略」と題したセミナーには多くの来場者があり、今治市の概要や観光資源、そして今治タオルブランドの歩みに熱心に耳を傾けていました。

親日国である台湾では、佐藤可士和氏と当組合の共著「今治タオル 奇跡の復活」が出版されたこともあり、今治タオルの認知度は広がりつつあります。

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セミナー開催概要 

開催日時 : 2018年2月1日 (木) 9:00 ~ 16:00
開催場所 : 台北国際会議センター
指導機関 : 経済部中小企業処
主 催 者 : Ⅲ(資訊工業策進会)・工業技術研究院(ITRI)・金屬工業研究發展センター

IMABARI LIFE ニュース Vol.3 |今治タオルリレーマラソン

今治タオルでつなぐ、
地域の絆と優しいひととき。

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第5回今治タオルリレーマラソン

今治が世界に誇る「今治タオル」。
その今治タオルをたすきにかえて、チーム全員で42.195kmを走る大会「第5回今治タオルリレーマラソン」が2017年11月16日今治市営補助グランドで開催、9チーム314人という多くの参加者が集まりました。

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今治タオルブランド商品のたすき

このリレーの特徴は、たすきがタオルで作られているということ。
汗をかくと、自慢の吸水性ですぐに水分を吸い取っていくため、重たくなりすぎないように工夫が凝らされています。
更に、正確に距離を測れるように周回を計測する特別なICチップが取り付けられており、なんだか非常に本格的。
参加者たちも集合時間前に続々と集まってきて、やる気十分のようです。

お天気はあいにくの曇り空でしたが、皆さん朝早くから爽やかな笑顔がキラリ。
いったいどんな大会になるのでしょうか?

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たすきと参加賞を受け取る参加者

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参加者全員に配られるタオルも、もちろん今治タオルブランド商品


年齢、性別問わず参加できる
アットホームな今治のマラソン大会。

今回はタオルメーカー藤高さん&同心染工さんチームが、今治タオル工業組合の組合員として初参加。
その意気込みを伺いました。

「きっかけは、営業の社員が昨年この大会を観覧したことだったのですが、『今治タオル』と名前が付くからには、メーカーである自分たちが参加しないと!という意気込みで参加しました。
と、言いながらも『楽しそう』というのが一番の理由なんですけどね(笑)」

笑顔でそうおっしゃるのは、「藤高」専務取締役の藤高さん。
参加にはこんな苦労もあったのだとか。

「42.195kmを走ることって本当に大変なことなので、関連会社の同心染工さんと合同チームという形で、とにかく人数を集めて参加に挑んでいます。
実は参加するまでは、寒さや早朝という時間に負けそうな人も多かったのですが(笑)、
来て大会が始まると、走る人も応援する人も全員が楽しんでいて、参加して良かったですね」。

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藤高さんオリジナルのタオル、ジャカード織が細かい!

ちなみに藤高さんでは、この日のためにジャカード織のオリジナルたすきを作って来られたそうで、大会用のたすきとオリジナルのたすきの両方をかけてリレーマラソンに挑みました。
それぞれが一列に配置につき、いよいよリレーマラソンがスタートです。

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地元企業やファミリーで楽しむ
アットホームな大会

今治タオルリレーマラソンは、当初、世界記録・日本記録を狙うような大会を目指していました。

「しかし、いろんな年齢の参加者が増えていくにつれ、タイムを競う大会から、地域の方々の交流の場となり、チーム仲良くたすきをつなぐアットホームな大会へと変わっていきました。」

主管の今治市スポーツ促進委員連絡協議会の森正雄会長は、懐かしそうに当時を振り返ります。

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確かに、ランナーの皆さんを見ると、もちろん全力でタイムを競うチームも参加していますが、小さなお子さんをおんぶして走るお母さんの姿や、手を繋いで走ってる微笑ましい姿も見られ、参加者の年齢や楽しみ方は様々。
そんな中でも、「楽しく走る」という想いは皆さん共通のようです。
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リレーマラソンも白熱している中、第一回から参加している今治クラブさんにもお話を伺いました。

「普段私たちが参加している駅伝では、子供さんと一緒に走ることはなかなか無いので、この大会ならではの楽しみ方だと思っています。
単なるリレーマラソンじゃなくて、タオルがついているところが今治らしい、地域にとっても良い企画だと思います。」

今治クラブさんは、普段は駅伝やマラソンの他、長距離・短距離に限らず様々な陸上の競技大会に参加されている強豪のクラブチームです。

「単なる速いチームを決めようということでなく、楽しく地元今治をいろんな意味でアピールできる良い大会だなと思っています。
地元の走るクラブチームとしては出来るだけ参加して協力させていただきたいと思います」。

と大会への思いをお話しいただきました。

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また、この大会の参加賞で配られている今治タオルについても、こんな一言が。

「参加賞でいただく今治タオルは、普段家で使うのに重宝しています。
使ってみたらよく分かりますが、普通の参加賞のタオルとは全然違いますよ。今治タオルは、やっぱりすごく良いなと、自分の町のことながら嬉しくなります」。

こんなところでもタオルの違いを実感いただけて、嬉しいです!


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リレーも着々と周回を重ね、大会の盛り上がりも最高潮!
いよいよ1位のチームが最終週を迎え・・・ゴール!

なんと2時間を切るというタイムで大記録を出した今治クラブさん。公式記録にはなりませんが、リレー形式のフルマラソンでは世界記録を抜いてしまいました!
優勝おめでとうございます!
見事1位になったチームには今治タオルのバスタオルが贈呈。
ゴール後はゼイゼイと息を切らしながら完全燃焼!

「世界記録が出てうれしいです」と満面の笑顔をいただきました。

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一方、他のチームも完走に向けてもうひと頑張り。
順位争いとはまた違った、あたたかい応援が会場を包みます。

最後のチームも、全員で手をつないで仲良くゴール。
今回初参加だった来島ランナーズさんは、ゴールは最後だったけれど、全員で完走できてうれしい!と眩しい笑顔。

「1回目のタオルリレーマラソンは人が少なく出られなかったんですが、だんだんと人が集まって、今回念願の出場が出来ました。

同じ職場のチームなのですが、事業所自体はバラバラなので中々会えることが出来ない仲間もいるんです。

そんな中で、この大会を機会に家族ぐるみでお付き合い出来たり、お互いのことを知ることができたりしたことは、とても良かったです。
つながりを大切にするいい機会になりました」。

チームの輪、地域の仲間との絆を感じながら、年齢や性別を問わずそれぞれの思いを「たすき」に託してつないでいく。
とてもアットホームで素敵なイベントでした。

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今治タオルは、これからも地域のイベントなどに使用していただけるような身近な存在として、
今治を支えるお手伝いをしていきたいと思います。

今治タオルリレーマラソン 

主催:今治市教育委員会
主管:今治市スポーツ促進委員連絡協議会
問い合わせ先:今治市教育委員会事務局 体育振興課

IMABARI LIFE 今治レポートVol.5|IMABARI Color Show開催

今治の色って、こんなに美しい。

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IMABARI Color Show
愛媛県繊維染色工業組合主催、今治の染色技術を紹介する展覧会。
2017年12月に東京・青山のスパイラルガーデンで開催され、2018年2月からは今治での開催を予定している(詳細は記事の最後をご覧ください)。

エマニュエル・ムホー EMMANUELLE MOUREAUX
建築家/デザイナー。フランス生まれ。1996 年より東京在住。
emmanuelle moureaux architecture + design 主宰。
色を大胆に取り入れた建築(巣鴨信用金庫 他)、空間デザイン(ABC クッキングスタジオ 他)、アート(UNIQLO、ISSEY MIYAKE 他)などの多数のプロジェクトを手掛ける。東北芸術工科大学准教授。

山本敏明 TOSHIAKI YAMAMOTO
愛媛県繊維染色工業組合 理事長
1961年 今治市生まれ
2001年 西染工株式会社 社長
2010年 平成21年度省エネ大賞(人材部門)受賞
「染まるものは何でも染めてみる」がモットー

染色だから1000色!
すべて色の配合が違うインスタレーション。

2017年12月上旬、東京・青山のスパイラルガーデンで、愛媛県繊維染色工業組合による「IMABARI Color Show」の展示が行われました。

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表参道の名所・スパイラル。オープン時間になると大勢の来場者が

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エマニュエル・ムホー氏によるインスタレーション「1000色のレシピ」

見所は、建築家/デザイナーのエマニュエル・ムホーさんが手がけた、大きなインスタレーション。
ムホーさんは、フランス生まれでありながら、東京の街に溢れる無数の色を見て衝撃を受け、東京在住を決意したという一級建築士。
ABCクッキングスタジオの空間デザイン、UNIQLOやISSEY MIYAKEのディスプレイデザインなど、色で三次元空間をつくる達人です。

「色といえばムホーさん、ということと、今治タオルのタオルケットのデザインをされたこともあると伺ったこと。
そしてムホーさんの作品が私好みだったので(笑)、今回の展示のインスタレーションをお願いすることにしました」という、
愛媛県繊維染色工業組合の山本敏明理事長に、お話を伺いました。

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山本理事長(以下、敬称略):このインスタレーションは、
「1000色のレシピ」というタイトルで、染色に必要な調合割合、温度湿度、時間の概念を「色のレシピ」として表現したものです。
だから数字や記号がぶら下がってるんですね。これ、本当に1000色あるんですか?
山本:ありますよ!
ムホーさんが『100色は展示でやったことあるけど、1000色はない』というので、それでは是非、という話になりました。
あと染色だから1000色、というのもあったんですが…。
あ。これ、ダジャレだったんですか…! 気づかなかったです。
山本:はい(笑)。
しかもこれ、グラデーションではないんですよ。同じように見える色も、全部違う色なんです。
グラデーションなら比較的ラクに染められるんですが、
すべて配合が違うから、ひとつひとつ染めなくちゃいけない。それを組合の8社と、染料メーカー4社にも協力してもらって、1ヶ月で染めあげました。大変な作業でした。


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帆布でできた数字や記号をひとつひとつ染色

そんなに手間がかかってるんですか。そう思ってみると、さらに凄みが増しますね。でもそれは産地の一体感が高まったんじゃないでしょうか。
山本:はい。そんな風にメーカー同士で共同作業したことがなかったから、やってみて良かったです。
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インスタレーションの下にはクッションが並べられ、下から眺められます

染色業界から、
もっと情報発信していかないと。

そもそも、こういう展示をやろうと思われたのはどうしてですか?
山本:10年前までは、今治の染色業界は瀕死の状態にあって、24社あった染色会社も8社に減り、染色もタオルも無くなってしまうかもしれない、と思った時期もありました。
しかし、10年前に今治タオルの再生プロジェクトが始まり、おかげさまで今治の染色も復活してきました。しかし現地では、新たな問題も浮上してきました。今治の染色の伝統を知らない世代が増えてきたこともあり、色水の排水などに対して工場の付近の住民からクレームが来るようになったんです。
昔からある産業なのに、いまになって苦情が?

山本:もちろん基準値は守っているので法的には問題ないのですが…。
昔は天日干しをしていたから「ここは染色の会社だ」と目に見えていた部分が、近年の機械化により、分かりづらくなっていること。
また、染色会社が減ってしまったために、ひとつひとつが目立ってしまうことも原因かもしれません。

そこで、染色工業団地を作って、染色会社が一箇所に集まってやっていけばいいのではないか、と考えるようになりました。
そのためにはお金もかかるし、行政に動いてもらう必要がある。行政を動かすためには、もっと染色業界の我々が情報発信をしていかなければ、ということになったんです。

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確かに、染色産業の大切さが広く伝われば、いろんな業務がやりやすくなりそうですね。
山本:それで、2年ほどの時間をかけて、今治に様々な業界の方をお招きして、勉強会をして来ました。
日本仕事百貨のナカムラケンタさんや、編集家でシビックプライド研究会の紫牟田伸子さん、日本流行色協会(JAFCA)の大澤かほるさんなどにお越しいただいたのですが、そこに、このスパイラル(株式会社ワコールアートセンター)の松田朋春さんもいらしたんです。
そんな流れもあって松田さんから、今回のお話をいただきました。


なるほど。ここスパイラルガーデンは、今治タオルのプレス発表にも使わせていただいた場所ですし、今治とはご縁が深いですね。
山本:表参道駅からも近くてとてもいい場所ですし、こんな機会をいただいて、本当にありがたく思っております。
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展示のすぐ横のスパイラルカフェも、エマニュエル・ムホー氏が選んだ30色の今治染色のテーブルクロスに

2017年の今治の色は、
しまなみ海道ブルーとさくら鯛ピンク。

今回、「今治の色」についての展示もありましたね。自然とか造船など、今治にあるものから抽出した色の見本が並べられていて、おもしろかったです。
山本:はい。流行色を今治から発信しても良いのではないか、ということで、今年から「今治の色」を毎年決定していくことにしたんです。日本流行色協会の大澤さんを中心に、ワークショップを開催して、みんな自分の好きな今治の風景写真やイメージを持ち寄り、そこから今年の『今治の色』を決定しました。
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2017年の色を使った今治タオル。
会場でアンケートに答えた方に贈呈されました

それが、この青とピンクの2色ですね。
山本:しまなみ海道の潮流をイメージした青と、今治沖でとれるさくら鯛の透明感あるピンク色です。
この「今治の色」の選出は、これからずっと続けていこうと思っています。
本当にその勉強会からいろんな活動が広がったんですね。でも毎年やってネタ尽きないですか?
山本:何かしらあると思いますよ(笑)。今治にはまだまだいろんな色があるので。


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展示の隣にあるスパイラルカフェの
店員さんのエプロンも、今治の色に

最後に、今治タオル工業組合に、何かメッセージをいただけますか?
山本:同じタオルというモノを作るメンバーとして、今後はもっと積極的にコラボレーションしていけたらいいなと思っています。
例えば、染色の発注をしていただくときに、ただこんな色に染めてくれ、こう直してくれ、というだけでなく、どんなタオルにしたいか、どんな風に使われ、どんな感じのものにしたいかを伝えていただければ、こちらからも、だったらこうしたらどうかという提案がしやすくなります。
すでにそんな風にモノづくりを進めているメーカーもあって、そういうところはとてもいいものを作って伸びていますから、これからもっとそんな協業ができるといいなと思います。
どうもありがとうございました。


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会場には、タオルの染色工程を解説するスライドも

このカラーショー、2月には今治で開催されるそうです。
今治では、工場の見学なども計画されているとか。お近くの方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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IMABARI Color Show

愛媛県繊維染色工業組合による今治の染色技術を紹介する展覧会「IMABARI Color Show」が、青山に続き今治でも開催。
エマニュエル・ムホー氏が手がけるインスタレーション「1000色のレシピ」や、一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)とのコラボレーションにより生まれた「今治の色」の展示、映像による染色技術の特別展示が巡回します。
また、今治展での会期中には、染色工場を見学するツアー(今治の色をフィーチュアした特別ランチ付き)と、ワークショップを行うオープンファクトリーや、トークイベントなどが行われます。詳細は、公式ホームページをご確認ください。

<今治展>
会期:2018年2月2日(金)~12日(月祝)
開場時間:10:00〜18:00
料金:無料
会場:今治市みなと交流センター はーばりー(愛媛県今治市片原町1-100-3)

主催 : 愛媛県繊維染色工業組合
協賛:木村商事株式会社 / 村上産業株式会社 / 有限会社 富士商店 / 株式会社 ヤスハラ
後援:経済産業省 四国経済産業局 / 愛媛県 / 今治市
メインインスタレーション:エマニュエル・ムホー(WEBSITE
「今治の色」ディレクション:一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)
監修:辻 智佐子(城西大学経営学部教授)
会場設計・制作:株式会社NINO/NINO INC.
企画:スパイラル / 株式会社ワコールアートセンター

公式ホームページ:http://www.senshokukumiai.com/imabaricolorshow/

IMABARI LIFE 今治レポートVol.4|今治直売所さいさいきて屋レポート

日本一広い直売所で、
おいしい今治産を買いまくる。

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さいさいきて屋〒794-0840愛媛県今治市中寺279-1
JAおちいまばりの運営する直売所。農産物(野菜・果物・花)はもちろん、牛肉・豚肉・鶏肉、魚介類も地元今治産にこだわっており、安心・安全な農畜産物を提供しています。食堂・農園・キッチンスタジオなど、さまざまな施設で今治の「農」と「食」を提案しています。

SAI&Co.〒794-0068 愛媛県今治市にぎわい広場1−1
「さいさいきて屋」がお届けする、新業態。 JAおちいまばりブランドの発信とともに、食を通じて地域農業の素晴らしさを提案し、作り手(農業者)と食べ手(消費者)を結ぶコミュニティの場です。

売る側も、買う側も、しあわせな直売所。

広い敷地にどっさりと並ぶ野菜、果物、肉、魚、ジュースに植物、食品に名産品。上から見ると圧巻の景色。
ここは今治の「さいさいきて屋」。JAおちいまばりが経営する直売所です。今治駅から車で約15分。国道196号沿いに位置し、今治に来た方は必ず通るという立地の良さも手伝って、2000年にオープンして以来、今治の名所になっています。
直売所としては、国内最大の面積を誇り、売り上げも全国3位。約1,300もの登録農家さんが、毎朝新鮮な農産物を並べに来るのだとか。

「定年退職して農家を始めたのですが、ここなら少量の野菜でも出荷できるので、とても助かっています」
「いままで近所の人に配っていたような余った野菜も、ここで売れるようになりました」
と、野菜を並べながら口々に語る農家の方々。

そう、ここの特徴は、「少量多品目」。ひとつの農家さんが並べられるスペースは、ほんの1㎡もないくらいの小さな区画。そのぶん、農家側からすると小規模経営でも参加しやすく、お店側からすればたくさんの種類のものを置けるという、双方にとっての利点があるのです。

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「こんな規模の直売所は、多品目の農産物が豊かに採れる今治だからこそできること」
と言うのは、さいさいきて屋の小池さん。
「多くの農家さんが少しずつ出荷するので、品揃えの豊富さが自慢です。例えばイチジクなんて日持ちのしない果物なので、普通のスーパーにここまで多種類並んでいることは少ないと思います」

たしかに、蓬莱柿(ほうらいし)、桝井ドーフィン、パナーネなど、数種類のイチジクがずらっと並んでいる様子は圧巻。
そのまわりにも、マスカットや梨やミカンなど、今治産の果物がどっさりと並べられ、目移りしてしまうほど。

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複数の農家から集まってきたイチジク。様々な種類が並ぶ

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「地元の農家に元気になってもらいたいという思いでやっているので、お店に並べるものも、なるべく今治産のものを優先しています」(小池さん)

さらに、野菜や果物だけでなく、肉や魚、ジュースなどの加工品や惣菜、民芸品までが、ぎっしりと揃っていて、まるで「今治産のテーマパーク」とも言うべき場所。ここまで今治のものがそろっていれば、観光名所になるのもうなづけます。はっきり言って、楽しい。取材班も、ついつい自分のお土産を買ってしまいました。

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地元の農家への愛が詰まった
味わい深いPOP

ところで気になるのは、店内の各所にあるPOP。筆文字やイラストだけでなく、書かれている宣伝用コピーも、その野菜や果物に合った文句でありながら、しみじみとした味わい深さが。
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いったいこれは、どんな作家さんが手がけているのでしょう?
と聞いてみると、小池さんはあっさり、
「あ、これですか。これ、うちの店長が書いてます(笑)」
えっ、店長さん、そういう職業の方なんですか?
「いやいや、素人ですよ。単なる趣味ですね。文字も、思いついたまま書いているみたいです。地元の農家を元気にしたいという思いじゃないですかね」
なんと、イラストもコピーも、すべて手作り。地元の野菜を知りつくしているからこそ描けるPOPだったんですね。

また、さいさいきて屋では、残留農薬の検査も行っています。品目ごとに基準が定められており、農薬の多いものは出荷できないのだとか。
「安心で安全なものを提供したいということで抜き打ちで検査しています。いまのところ検査に引っかかったものはないんですけどね」(小池さん)

ちなみに、この敷地内に併設されている、SAISAICAFE(サイサイカフェ)、彩菜食堂では、旬の今治産食材やフルーツを生かした料理やケーキを、その場で堪能することができます。今治に来たら一度は立ち寄りたい場所ですね。

買って、食べて、くつろげる
素敵カフェ。SAI&Co.

さて、IMABARI LIFE取材班がもう一軒立ち寄ったのは、イオンモールの中にある素敵カフェ。あれ、カフェの横に野菜や肉も売っています。しかもよく見ると、なんだかさっき見た商品もたくさん並んでいる…?

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実はここ、さいさいきて屋の新業態である「SAI&Co」。
売り場はさいさいきて屋ほど広くないので、厳選した製品を販売。SAI&Co限定品などもあり、なんだかすべてのものが素敵に見えます。
ここもまた、今治産ブランドの魅力を発信するための場所で、さいさいきて屋とはまた違った形で今治の生産者と消費者を繋いでいるのです。

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ここのカフェが、とにかくオシャレで気持ちいい。光の注ぐオープンカフェ、木の床に木の棚が並ぶ店内は美しく、今治の果物を使ったケーキも、「おっ」と思うほどおいしいのです。そのせいか、ここのカフェはいつも行列ができるほどの人気ぶり。今治にこんな素敵なカフェがあるなんて。

雑多な市場感が魅力のさいさいきて屋と、オシャレでゆったりくつろげるSAI&Co.。豊かな今治だからこそできる、地産地消の理想的な形を見せていただきました。

さいさいきて屋 ホームページ:http://www.saisaikiteya.com
SAI&Co.     ホームページ:http://www.saisaikiteya.com/xcpage/i,saico